信州・四季の旅

八県と境を接する信濃の国・長野県、その中央にある霧ヶ峰高原へ一般道経由で入る各県からの旅路と 春夏秋冬の見所・味覚をご案内します。

群馬県側からの3つ目のルート、十石峠越えの国道299号線・武州街道と、ぶどう峠越え北相木への道です。


1.入間を出発地点、長野県茅野市を終着点にして国道299号線全線を走るルートです。

入間−−>飯能−−>秩父−−>志賀坂峠−−>神流町−−>上野村−−>十石峠(入間から110km)
−−>八千穂−−>麦草峠−−>茅野(入間から200km弱)と走ります。

飯能から正丸峠(650m)の北側を正丸トンネルで通過して秩父まで44km、 日本百名山の一つ両神山(1723m)の北側を通って、カーブの多い道を登り志賀坂峠(780m)をトンネルで通過すると 群馬県神流(かんな)町です。

志賀坂トンネルから先は多雨時通行止規制区間なのでご注意下さい。
−−R299志賀坂トンネル

2.トンネルを出て急勾配を下るとR462を合わせて上野村へ、神流川沿いの旧道を離れて トンネルの多い整備された道になります。
途中、歩行者専用吊り橋「天空回廊」上野スカイブリッジ(全長255m、高さ90m)、中正寺のしだれ桜、旧黒沢家住宅などがあり、 全国郷土玩具博物館を過ぎたところまで50km、神流川沿いの道は左折して橋を渡り御巣鷹山、武道峠に向かいます。

中正寺のしだれ桜は、樹齢400年以上、通称「仏乗桜」と呼ばれています。 樹高25.2mの巨大なシダレザクラで、四方に張り出した枝に花が満開になった時は神流川の清流と相まって美しい。 4月中旬が見頃です。

黒沢家は代々上山郷の大総代を務めた旧家で、旧黒沢家住宅(重文)母屋はその規模の大きさ 、座敷数や玄関の設備の点で、大総代の住居の面影をよく伝えています。二階は全体に広い板の間で養蚕のために使用されていました。
−−仏乗桜

3.全国郷土玩具博物館は、土人形や木工玩具、張り子の人形など、郷土玩具1万5000余点を収蔵し、 都道府県別にも玩具を展示しています。
館内には上野村の「おひながゆ」の模様が再現されています。 

「おひながゆ」は、その昔神流川を流されてきたお姫様を助け、おかゆを差し上げて元気づけたという民話に ならった乙父(おっち)地区の行事です。
数日前から子供たちは学校が終わると神流川の河原に集まって、お城と呼ばれる円形の 石積みを作ります。当日(4/3)は朝早くから、この中にこたつやお雛様が運び込まれ、そこでお粥を食べたり遊んだりしてひとときを過ごす、 神送りの儀式が生んだ伝統的な行事です。
国選択無形民俗文化財に指定されています。
−−十石峠へは直進

4.十石峠に向かう国道は直進、右の黒川沿いに落石の多い急勾配の登り(大型車通行不可、 冬期閉鎖)にかかりますが、ゲートを超えると道幅が狭まり、路面も荒れてきますので慎重な運転をして下さい。 矢弓沢林道の入り口がヘアピンの頂点にあるので間違って入り込まないように。
17kmほどで長野県境の十石峠(1351m)、「妙義荒船佐久高原国定公園 十石峠」 の標識が 立っていて、展望台や駐車場が整備されています。むかし米のとれない上州地方に、信州佐久平から一日十石の米を運び込んでいた 道なので十石峠の名がつけられたといわれます。

下りも狭く荒れた急勾配の道が続きますが、乙女の滝あたりからは問題なく走れます。 古谷ダムを過ぎ抜井川に沿って進む道は武州街道とも呼ばれています。
JR小海線、千曲川を渡ってR141を左折、八千穂に向かいます。 十石峠からR141清水町信号まで21kmです。
−−十石峠標識

5.清水町信号を右折したR299は白樺の原生林の見事さに圧倒される八千穂高原から八ヶ岳連峰にむかって26kmの登りになります。

八千穂高原自然園は、温帯林と亜寒帯林が接する位置にあって、豊かな植生、約200ヘクタールに及ぶ 東洋一といわれる白樺林、せせらぎ、滝、湖と飽きることのない散策路が通っており、白の小径、青の小径、緑の小径と 名づけられていて、野鳥のさえずりとさわやかな風が迎えてくれます。

白樺の若葉が綺麗なのは5/下、レンゲツツジは梅雨の時期、また、クリンソウも この時期でないと見られない草花です。

紅葉の季節は、八千穂高原の白樺林が10/10を挟んだ1週間、落葉松林の紅葉はその後、 紅葉の最後を締めくくる時期です。
−−八千穂高原自然園レンゲツツジ

6.白駒池は、日本の標高2000m以上にある池では最大の池で、10月上旬に紅葉のピークを迎えます。

林床を美しい苔に覆われた針葉樹の原生林に囲まれて静かに水をたたえ、 古くから登山者の憩いの場所として、また写真家やバードウォッ チャーに人気の高い所です。 原生林の中を歩く白駒池一周は30分ほど、目の前に広がる苔むした林や紅葉の湖も見どころです。

30分あまりで登れる高見石、ここから原生林の深い緑の中に見下ろす白駒池は絶景です。

なお、11月25日から4月20日までは、周辺の国道299号線は冬期通行止めになります。
−−白駒池

7.麦草峠は、国道299号の最高地点で、標高は2127m。国道で2番目に 標高の高い地点です(最も高い地点は渋峠)。あたりは広々とした草原と北八ヶ岳自然休養林、赤い屋根の山小屋、麦草ヒュッテ の野草園があって、6月中旬から9月上旬頃まで、さまざまな山野草・高山植物が見られます。
「メルヘン街道」と呼ばれるR299は、蓼科高原に向かって下ります。
左に柏木博物館、化石と鉱物の博物館で、アンモナイト、 恐竜の卵、紫水晶などの美しく神秘的な世界の化石や鉱物を展示しています。
博物館の前にある「オーベルジュ ド シェ マリー」はおすすめのレストランです。

別荘地を過ぎて、そのまま行けば茅野市街(R299終点)ですが、糸萱大橋の手前を右に入り道なりに進みR152芹ヶ沢へ。
芹ヶ沢からR152を北上すると白樺湖/霧ヶ峰高原に出ます。
−−麦草峠
8.白樺湖は、茅野市と北佐久郡立科町の境、八ヶ岳中信高原国定公園・蓼科高原池の平にある 周囲約6キロメートルの人造湖で、湖面標高は1,416mです。もとは農業用水確保用の人工の溜池で蓼科大池と呼ばれましたが、 1950年代に白樺湖に改められ、現在はスキー場やホテル、遊園地、ゴルフ場などがある、長野県下有数のリゾート地となっています。

湖畔には白樺湖すずらんの湯、世界的な影絵作家藤城清治の作品を収集した藤城清治影絵美術館 などがあり、厳冬期には白樺湖クリスタルフェスティバル(氷燈祭)が開催されます。

白樺湖から、東に蓼科高原を経て茅野へ、また、西に霧ヶ峰高原を経て美ヶ原へと 信州を代表する高原ドライブウェイ「ビーナスライン」が伸びています。
−−冬の白樺湖

霧ヶ峰高原のおすすめの宿:
カントリーイン ゼフィール 090-4839-7929


白樺湖の北大門峠からR152を南下し10分弱、エコーバレースキー場の落葉松林の中にあります。
標高1500m・霧ケ峰高原の緑蔭、大人向きのB&Bの宿、自然やくつろぎを求める一人旅、二人旅、シニアの方歓迎します。
誠意・清潔・静寂、洋7室(バス付・禁煙)、 読書室と 小浴室、高原の自然やスポーツに好適です。 (お子様向きではありません)

格別のお構いはいたしません、あなた流の旅をゆっくりお楽しみ下さい。

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白樺湖のおすすめの宿:
カントリーイン アミューズ 0267-55-6680

静かな高原の別荘地に、ホワイトを基調にして、白樺林と調和する落ち着いた佇まい

カントリーイン ザ コロニアルハウス 0267-557638
暖かみのあるアメリカンシーダーを貼り合わせたコロニアルスタイルの小さなホテル

サブルート:上野村からぶどう峠経由で北相木、小海へ
−−ぶどう峠
4-1.上野村郷土玩具館の先で左折して橋を渡り御巣鷹山、武道峠に向かう長い登り道に入ります。

御巣鷹の尾根への道を左に見て直進、ツツジのきれいな日向沢を過ぎると峠への登りになり、完全舗装の良い道(冬期閉鎖)を 標高1510mの武道峠に着きます。この峠は何十年か前に陸軍が演習として切り拓いた峠道だそうです。

北相木村には、冬期に全面凍結する「大禅の滝」など三滝、石楠花のすばらしい御座山(おぐらやま)登山口を過ぎると 集落に入り、道は相木川に沿って下ります。
3/3に行われる伝統行事流し雛「かなんばれ」は北相木小学校の行事として継続されています。

道は小海駅近くで小海線と千曲川を渡り、R141を右折し北上すると、上記No.5に合流します。