信州・四季の旅

八県と境を接する信濃の国・長野県、その中央にある霧ヶ峰高原へ一般道経由で入る各県からの旅路と 春夏秋冬の見所・味覚をご案内します。

群馬県側からの2つ目のルート、内山峠越え(内山トンネル)の国道254号線・信州街道/冨岡街道です。


−−富岡製糸場
1.まず、富岡製糸場に立ち寄りましょう。信州街道・富岡にある日本初の器械製糸工場は1872年(明治5年)に 操業開始、1987年(昭和62年)まで115年間操業しました。
開国当時、繭から生糸をつくる製糸工程は人力や前近代的な器具によっていて、 フランスなどに比べて製品の質が大きく劣ると評されていたため、フランスから繰糸機や蒸気機関等を輸入して、 養蚕業の盛んな富岡に日本初の器械製糸工場を設置したのです。

約15000坪の敷地内に開設当時の東・西繭倉庫、繰糸場、事務所、外人宿舎など 煉瓦建造物が残り、重要な近代化遺産となっています。2005年「旧富岡製糸場」として国の史跡に指定され、 2006年には1875年以前の建造物が国の重要文化財に指定されました。
前もって予約しておくとボランティアガイドの説明が受けられます。

日本の近代化の礎として、富岡製糸場は世界遺産暫定リストに記載されています。

2.富岡から14kmほどで下仁田です。ここは妙義荒船佐久高原国定公園が拡がる、風光明媚な山村。 国定公園内には、奇岩で知られる妙義山や、その山容が大海に乗り出す船のように見える荒船山があります。
また、長野県境の物見山東斜面には、1887年(明治20年)に開設された日本最初の洋式牧場である神津牧場が広がり、 ジャージー牛の牛乳やソフトクリームが人気です。

特産品の下仁田ネギやこんにゃくは道の駅でも求めることができます。

春には桜や草花がきれいな街を抜けて急勾配の道の登りにかかり、内山トンネルを出ると 長野県です。
内山峠(1066m)を通る道は国道の北側を廻っていて、荒船山登山口があります。
−−下仁田ネギ
3.富岡街道と名を変えた内山峠から佐久への下り道は、「コスモス街道」といわれていて、8/下から10/上頃まで9kmに渡って コスモスが咲き誇ります。滑津(なめづ)川に沿った国道沿いには奇岩怪石が続く内山峡があり、お姫岩、屏風岩、ナポレオン岩などが見られます。

佐久市街地に入ると、JR小海線滑津駅近くに重要文化財「旧中込学校」があります。1875年(明治8年) に落成した建物は日本初の様式校舎、八角の塔を持ち、ルネッサンス石造建築の形を木造建築に応用したと言われています。

野沢橋で千曲川を渡ると、日本でも有数の長寿の里「佐久」にふさわしく、健康で長寿を全うする ピン・ピン・コロリをもじったユーモラスな「ピンコロ地蔵」が成田山の入口にあります。

ルートはR141を横切って、蓼科スカイライン方面に向かいます。
−−旧中込学校
4.佐久地方切っての大寺貞祥寺は1521年の創建、江戸末期に佐久の職人達が地元の素材で造り上げた建物です。また、 県宝の三重の塔は、明治初期に松原湖畔の神光寺から移築されたものです。

境内には島崎藤村の旧宅が移築されています。

水・米・気候の三拍子が揃った佐久の名産は、五郎兵衛米、日本酒、凍み豆腐、川魚料理(佐久鯉、シナノユキマス)など。

ここからは美笹湖を経て蓼科スカイラインを、中信高原国定公園、八ヶ岳連峰の北端にある 大河原峠に向かって一気に登ります。
−−貞祥寺
5.大河原峠は標高2090m、北に向かって浅間山を背に大きく広がる佐久平を見渡す眺望がすばらしいところです。

八ヶ岳連峰北端の双子山(2223m)や針葉樹林の中に静まりかえった双子池、また、蓼科山(2530m) への登山道があります。(双子山へは山道を一登り、30分ほどで涼風さわやかな山頂に立てます)

秋には見事な紅葉に彩られますが、冬期は深い雪の下になって通行止めです。

峠から舗装整備された夢の平林道を西に進むと、トキンの岩を経て白樺高原に向かいます。
−−大河原峠紅葉
6.白樺高原は、日本百名山の一つ蓼科山(別名 女の神山、諏訪富士)麓に広がる静かな高原で、 御泉水自然園や女神湖があります。
標高1830mの御泉水は約300種類の高山植物と50種類の野鳥たちの宝庫で、遊歩道が整備されています。 中心にあるのが、伏流水による御泉水の湿原地帯。苔むした岩石が一帯をおおい、シャクナゲの群生など手つかずの自然が残る深い森で、 高山植物やバードウォッチングのスポットとしても人気が高いところです。

女神湖は、赤沼平の湿地をせき止めた人造湖。女の神山と呼ばれる蓼科山の姿見のように、 その優美な山容を水面に映す高原の湖です。春のザゼンソウからスズラン、初夏のレンゲツツジなどが周囲を彩ります。
女神湖から蓼科牧場へと続く「女神湖通り」には、個性的なレストランやショップも並んでいます。
−−女神湖秋色
7.白樺湖は、茅野市と北佐久郡立科町の境、八ヶ岳中信高原国定公園・蓼科高原池の平にある 周囲約6キロメートルの人造湖で、湖面標高は1,416mです。もとは農業用水確保用の人工の溜池で蓼科大池と呼ばれましたが、 1950年代に白樺湖に改められ、現在はスキー場やホテル、遊園地、ゴルフ場などがある、長野県下有数のリゾート地となっています。

湖畔には白樺湖すずらんの湯、世界的な影絵作家藤城清治の作品を収集した藤城清治影絵美術館などがあります。

白樺湖から、東に蓼科高原を経て茅野へ、また、西に霧ヶ峰高原を経て美ヶ原へと 信州を代表する高原ドライブウェイ「ビーナスライン」が伸びています。
−−冬の白樺湖

霧ヶ峰高原のおすすめの宿:
カントリーイン ゼフィール 090-4839-7929


白樺湖の北大門峠からR152を南下し10分弱、エコーバレースキー場の落葉松林の中にあります。
標高1500m・霧ケ峰高原の緑蔭、大人向きのB&Bの宿、自然やくつろぎを求める一人旅、二人旅、シニアの方歓迎します。
誠意・清潔・静寂、洋7室(バス付・禁煙)、 読書室と 小浴室、高原の自然やスポーツに好適です。 (お子様向きではありません)

格別のお構いはいたしません、あなた流の旅をゆっくりお楽しみ下さい。

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白樺湖のおすすめの宿:
カントリーイン アミューズ 0267-55-6680

静かな高原の別荘地に、ホワイトを基調にして、白樺林と調和する落ち着いた佇まい

カントリーイン ザ コロニアルハウス 0267-557638
暖かみのあるアメリカンシーダーを貼り合わせたコロニアルスタイルの小さなホテル

サブルート:下仁田から田口峠経由で佐久へ
−−春の龍岡城五稜郭
11.下仁田でR254を左折して南牧川沿いの県道を南西へ、蝉の渓谷、狭岩峡など紅葉や山桜のきれいな渓谷を通過 すると長野県に入り、ヘヤピンカーブの続くやや荒れた舗装路を進んで田口峠(1120m)に着きます。
峠からは、途中雨川ダムの青緑色の湖面を見て臼田に向かって下りますが、ダムの2kmほど南の山中に日本で海から一番遠い地点 (海岸線から114km余)があります。

臼田の新海三社神社は、佐久の総社といわれ武神としても崇敬された 神社で、広大な境内にある三重塔、東本社は室町時代の建築(国重要文化財)です。
龍岡城五稜郭は、1867年(函館五稜郭の3年後)に松平乗謨(のりかた)が築城 した日本に2つだけの洋式星形稜堡の城です。現存するのは御台所と大手橋だけですが、周囲の堀、石垣、土塁が復元されていて 「はね出し」のある美しい石積みも見られ、桜や紅葉の頃がきれいです。
道は臼田駅近くで小海線を渡り、千曲川は渡らずに右折し佐久に向かうと、上記No.3に合流します。