信州・四季の旅
八県と境を接する信濃の国・長野県、その中央にある霧ヶ峰高原へ一般道経由で入る各県からの旅路と
春夏秋冬の見所・味覚をご案内します。
愛知県側からのルートは、名古屋から豊田を経て根羽村で信州に入り塩尻までまっすぐに北上する国道153号線(202km)、三州街道です。
未作成

1.
浜松市水窪(みさくぼ)を出発地点、長野県小県郡長和町を終着点にして国道152号線を走ります。
水窪−−>青崩峠−−>南信濃(飯田市)−−>地蔵峠−−>大鹿村−−>分杭峠−−>高遠(伊那市)−−>杖突峠
−−>茅野市−−>大門峠−−>長和町のルートです。
−JR水窪駅から市街地を抜けて翁川沿いの道を北上すると、道はR152をはずれて三遠南信道・
草木トンネルに向かう左側のR474に入ります。R152はこの先で国道不通区間の
青崩峠にかかり、地図上ではトンネルを掘れば
つながりそうに見える断絶区間ですが、不安定な大断層に沿っていて掘るたびに岩盤が崩れてきて工事にならず、日本の技術が自然の
脅威に及ばなかったところです。
−秋葉街道(R152)は、遠州・秋葉神社への参詣の道、塩の道、南北朝時代の戦略路、武田信玄の
遠州攻略路になった古道です。
−−青崩峠への登山道

2.新しい道は、兵越(ひょうごえ)林道につながって、一つ東の
兵越峠(1165m)を
越え長野県・遠山郷に入ります。峠の水窪側にある「国境」と書かれた立て札に、「告!! この標識 国盗り綱引き合戦に於て定めた国境である。
行政の境に非ず」と書かれているように、毎年10月に信州軍(南信濃)と遠州軍(水窪)が国境をかけて綱引きで対決する
「国盗り綱引き合戦」が行われています。
−ヒョー越え林道を下るとR152に復帰、北に向かえば和田ですが、南に下ると青崩峠への細い急坂を登って「塩の道」という
大きな石碑が立てられている広場に駐車し、かつての街道の石段が残っている
青崩峠(1082m)の頂上まで15分の登りです。
途中に「信玄公腰かけ石」があり、武田信玄が京へ攻め上る途中、休憩して腰掛けた石といわれています。
信玄はここを越えて浜松付近に下り、迎撃してきた信長・家康連合軍を三方ヶ原の合戦で撃破したのです。
−−兵越峠

3.天龍村からのR418を合わせると和田市街で、鹿・猪・熊など野趣あふれる山肉料理で知られる「星野屋」は児童文学者椋鳩十も通った
名店、遠山川右岸には「かぐらの湯」、右側の高台に遠山郷土館和田城址や和田氏の菩提寺龍渕寺があります。
−遠山郷(飯田市の南信濃・上村)の
霜月祭り(国重要無形民俗文化財)は、
山深い里の厳しい自然の中に生き続けてきた素朴な信仰とエネルギーを今に伝えるすばらしい湯立祭です。
−南信濃の祭りは、南から順に、大町・遠山天満宮(12/23)、尾野島・正八幡神社(12/15)、
和田・諏訪神社(12/13)、小道木・熊野神社(12/第1日)、木沢・八幡神社(12/10)、上島・白山神社(12/第1土)、八日市場・日月神社と
中立・稲荷神社(12/8・隔年交互に)などで開かれ、元和年間にここで滅亡した遠山土佐守一族の鎮魂の儀式もあわせたものといわれています。
−「寒い、煙い、眠い」といわれる冬の夜のすばらしい祭り、ゆっくり出かけてみませんか。
−−遠山郷・霜月祭り

4.
上村の霜月祭りは、南から下栗・拾五社大明神(12/13)、上町・正八幡宮(12/11)、中郷・正八幡宮(12/12)、
程野・正八幡宮(12/14)の順に行われます。
−祭りは、社殿中央に竃を築き、湯をたぎらせて神々に湯を捧げます。神明帳を読み上げて全国の
神々を上村に勧請したあと、面(おもて)をつけた神々が次々に登場し、水王、土王、火王、木王によって煮えたぎる湯を素手ではねかけて
もらい、最後に天伯が登場して華やかに舞います。こうして里人たちは、魂の再生を図り新たな年を迎えるのです。
−上町正八幡宮の脇にあるまつり伝承館「天伯」は、上村の歴史・民俗・自然の姿と、国の重要無形民俗
文化財である霜月祭りを紹介し、その伝統を保存伝承する施設で、面や祭りの道具を再現、展示しています。
−R152を直進すると、飯田に向かう三遠南信自動車道矢筈トンネル入口、
ここから先地蔵峠までR152は未開通区間となり、全線舗装の蛇洞林道が繋いでいます。
−−霜月祭り

5.R152の標識に従って右に入ると下栗へ。
下栗の里は、日本のチロルといわれる秘境の地、谷底に向かって急斜面
に家々が点在し、細い道が上へ上へと上り詰めていく風景、南アルプスの眺望がすばらしいところです。この秘境で里人は穏やかに山の
営みを続けています。
−下栗から更に登り南アルプスエコーラインを進と
しらびそ高原です。
標高1900mの高さにあり、眼前に南アルプス聖岳や兎岳、中央アルプスや北アルプスを望むことができます。
−しらびそ峠から西に下ればR152未開通区間を繋ぐ全線舗装の蛇洞林道にぶつかり、
ここを左に下れば三遠南信自動車道矢筈トンネル入口のR152へ、右に下ればR152地蔵峠に出ます。
−−下栗の里

6.
地蔵峠(1314m)から中央構造線が縦に貫く大鹿村に入ります。地蔵峠下の安康露頭
などでは、R152沿いの青木川によって削られて中央構造線の地層が見られ、大河原には中央構造線博物館もあります。
−大鹿歌舞伎(国選択無形民俗文化財)は、230年あまり村人が演じ続けてきた伝統芸能で、
春と秋の年2回、定期公演の行われる大蹟神社/市場神社境内は訪れる人であふれます。幕府の禁止令の中で時代を生き抜いてきた
地芝居は、村人の心のよりどころでもありました。神社という解放された空間で、ゴザを敷き酒を酌み交わし野次を飛ばす
古来の観劇スタイルをそのまま残しています。舞台と観客とが渾然一体となる地芝居の世界です。
−南アルプス中央部への登山基地でもあり、小渋川沿いに赤石岳や荒川岳へ、
山塩の産地でもある鹿塩温泉から塩川沿いには塩見岳への登山道があります。大西公園の桜、大池高原のヒマラヤの青い芥子も見どころです。
−−大鹿歌舞伎
−大鹿村おすすめの宿
右馬允(うまのじょう) 0265-39-2037
−全てのものに満ちあふれた現代社会、山奥で何もない贅沢に浸っていただきたいと思います。

7.北上すると旧長谷村戸の境
分杭峠(1420m)、道が荒れて通行止めになることの多い峠です。
右の林道(前浦線)から県道212号線経由でR152市ノ瀬への抜け道がありますが。
−分杭峠は、地殻変動による巨大なエネルギーがぶつかって磁気が打ち消し合い、磁気が低い「ゼロ磁場」なのです。
1995年に、元極学という中国政府が公認する気の研究団体の創始者、中国で奇跡を起こす場所として有名な湖北省の「蓮花山」を発見した
気功師の張志祥氏が来日し、この分杭峠が、蓮花山にまさるとも劣らない良好な「気」が出ている場所だと明言したのだそうです。
−すぐに中沢峠(1317m)、駒ヶ根への道を左に分けてフォッサマグナの道を直進、中尾は仙丈ヶ岳・
甲斐駒ヶ岳への登山口で中尾歌舞伎で知られる所、さらにダム湖沿いに走ると道の駅「南アルプスむら長谷」です。
ここは焼きたてのパンが売り物の休憩ポイント、焼き上がるのを待って並んで買う価値があるということです。
−−分杭峠

8.5kmほどで伊那谷の政治、経済、文化、教育の中心地として栄えた内藤氏三万三千石の
城下町高遠です。
−−「たかとほは 山裾のまち 古きまち ゆきあふ子等の うつくしき町」
−−田山花袋
−高遠には高遠城主保科氏の菩提寺である建福寺、鐘楼を兼ねた大きな山門を持つ満光寺、絵島の墓が
ある蓮華寺、牡丹寺として知られる遠照寺など多くの寺が残っています。
−高遠そばなら、「兜庵」(0265-94-2459)がおすすめ、市街地からちょっと離れた住宅街で民家の
一部を利用した店舗、30食/日限定の十割蕎麦。「売り切れの場合はどうか御許しください」とあります。
−高遠城址には1500本のタカトオコヒガンザクラがあり、雪のアルプスを背に咲くやや小振りで
赤味の強い桜花は
「天下第一の桜」といわれています。また、R152に近い勝間薬師堂に咲く枝垂れ桜もすばらしい桜です。
−−勝間薬師堂にて

9.R152は「杖突街道」となり藤沢川に沿って
杖突峠への長い登りになりますが、
途中、高遠町長藤に、インターネットで古書販売している6人が資金を出し合い、江戸時代に旅籠として使われた建物を使って喫茶と
古本の「高遠本の家」が開店。通りをはさんで、地区出身の男性が蔵を改装した私設図書館開設を目指しています。
英国ウエールズにある本の町「ヘイオンワイ」を日本でつくりたいと意気投合。「本で地域の活性化ができれば」と夢を語っています。
−道は諏訪大社上社の御神体である伊那山地北端の守屋山の裾を進み、杖突峠(1247m)へ。
峠から八ヶ岳連峰、茅野市街、諏訪湖の眺望が抜群です。
−峠を下って西に行けばすぐに諏訪大社上社の前宮、本宮があります。前宮の前を右折し、
諏訪大社御柱祭の川越しが行われる宮川を渡ってR152は芹ヶ沢へ、更に「大門街道」となって白樺湖・
大門峠(1441m)に向かいます。
−−御柱祭・川越し

10.
白樺湖は、茅野市と北佐久郡立科町の境、八ヶ岳中信高原国定公園・蓼科高原池の平にある
周囲約6キロメートルの人造湖で、湖面標高は1,416mです。もとは農業用水確保用の人工の溜池で蓼科大池と呼ばれましたが、
1950年代に白樺湖に改められ、現在はスキー場やホテル、遊園地、ゴルフ場などがある、長野県下有数のリゾート地となっています。
−湖畔には白樺湖すずらんの湯、世界的な影絵作家藤城清治の作品を収集した藤城清治影絵美術館
などがあり、厳冬期には白樺湖クリスタルフェスティバル(氷燈祭)が開催されます。
−白樺湖から、東に蓼科高原を経て茅野へ、また、西に霧ヶ峰高原を経て美ヶ原へと
信州を代表する高原ドライブウェイ「ビーナスライン」が伸びています。
−−秋の白樺湖
−霧ヶ峰高原のおすすめの宿:
カントリーイン ゼフィール 090-4839-7929
−白樺湖の北大門峠からR152を南下し10分弱、エコーバレースキー場の落葉松林の中にあります。
−標高1500m・霧ケ峰高原の緑蔭、大人向きのB&Bの宿、自然やくつろぎを求める一人旅、二人旅、シニアの方歓迎します。
−誠意・清潔・静寂、洋7室(バス付・禁煙)、 読書室と 小浴室、高原の自然やスポーツに好適です。 (お子様向きではありません)
−格別のお構いはいたしません、あなた流の旅をゆっくりお楽しみ下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−初夏のゼフィール
−白樺湖のおすすめの宿:
カントリーイン アミューズ 0267-55-6680
−静かな高原の別荘地に、ホワイトを基調にして、白樺林と調和する落ち着いた佇まい
カントリーイン ザ コロニアルハウス 0267-557638
−暖かみのあるアメリカンシーダーを貼り合わせたコロニアルスタイルの小さなホテル